アフタートークの模様をお届け!
【4月14日ソワレ公演/安寿ミラ+樹里咲穂+宮原浩暢&司会:真瀬はるか】

更新日:2016/4/17

GREEN終演後に開催されたアフタートークイベント、今回の司会は、マダムピーピー役でGREEN/RED共に出演している真瀬はるかさん。
裏話もいくつか飛び出し、楽しいトークの時間となりました。

宮原:

(椅子の位置について)こんな距離なんですか?

司会者(真瀬):

なんか遠いですよね。

安寿:

三角関係ですからね(一同・笑)

司会:

初日が開いてから今日で4公演が終わりましたが、皆さんのお芝居がすごく深まっているのを同じ舞台から見ていて感じています。
宮原さん、初ミュージカル、慣れましたか。

宮原:

慣れるというか日々緊張なんです。毎回課題が見えて、次はこれを注意しようとか。

司会:

真面目!

宮原:

真面目なんです(笑)

司会:

お二人の関係、とても素敵なんですが、なにかエピソードがあればお願いします。

安寿:

タイタニックにも出演させていただいたんですけど、2時間くらいトムのワークショップがありまして。朝10時から二人のシーンを、ロココ調でやったり、本当のホテルの部屋だと思って正面を気にしないでやったり、動かないで目だけを見てやったりとかで、くたくたになった状態で、あと5分しかないから普通にやってみようと言われ、もう疲れて二人とも泣きながらやって。で、終わって放心状態で椅子に座ってたら「ハッピーバースディ」って聞こえてきて。

これですね↓

司会:

そんな最中さなかだったんですね。

樹里:

そのお知らせを聞いたとき2時間もなにやってるのかすごく気になりました(笑)

宮原:

樹里さん気にしすぎですよ(笑)

芝居とかしたことがないから何も分からない。トムからはなにも動かないで男爵を演じろって言われて。目線とかだけで。愛してるって何百回も言いました。

安寿:

ファンの方申し訳ありません。
トムさんがこんなに一つのシーンをやるのは珍しい。きっと思い入れが強いんですよこのシーン。

司会:

でも樹里さんはこのシーンを絶対に見ない。

樹里:

私このシーン見るとすごく泣いちゃうんですよね。稽古の序盤から泣いてました。でもラファエラはそれじゃいけないから見ないようにして、知らないフリをしてます。

司会:

男爵のジャケットをラファエラが着るシーンで、樹里さんは元男役なのに乙女度があがって感じるんですが、土居さんには強い女性を感じます。そのあたり、どのような気持ちで演じていらっしゃいますか?

樹里:

トムがあのシーンのモチーフを、アガサ・クリスティの失踪事件としていて。
旦那さんが浮気したから(アガサ・クリスティが)2週間くらい失踪して、イギリス中が大騒ぎになったそうなんです。彼女は、実は郊外の小さいホテルに浮気相手の名前で泊まってたんですね。浮気相手の気持ちになりたかったのでしょうね。
だから、ラファエラはマダムが愛した男爵の気持ちを分かろうとしてジャケットを着て、タバコも吸うんですね。そして、ものすっごい空しくなるんですよ。
稽古をしていく中で、最初は「男爵、キライ!」って思ってたんですが、だんだん「敵わないんだよ」と。でも私は私のやりかたでマダムを愛します!って気持ちになるんです。

安寿:

もう宝塚からの上級生下級生なので、樹里がいないと何もできないです。腰が痛いって言ったら湿布薬もってきてくれるし。

司会:

これは皆さんに伺いたいんですが、GREENチームの見どころを教えてください。

安寿:

GREENは闘争心がないです(笑)。でもなんでREDってあんなに闘争心あるんでしょうね。

宮原:

こっちはぜんぜんそんな気持ちないのに(笑)

司会:

アツいですよね。なんかイタリア人っぽい人が多いというか。

安寿:

でもGREENの初日のあとREDのゲネで、初日乾杯できなかったじゃない? だからGREENチームの皆でお店に行って乾杯しました。すっごい楽しかった。

宮原:

ストーリー的にはGREENはSADということになってますけど、アッキー(オットー役:中川さん)とのシーンとか、グルシンスカヤとの年齢のくだりとか楽しいシーンも多い。

安寿:

あそこで二人の気持ちが通じるんですよね。いっぱい練習しました。

宮原:

練習の合間に空いてる控室を見つけて二人で練習しました。もう台詞の読み方が分からないから、安寿さんに抑揚とか一から丁寧に教えていただいて。台詞ってこうやって読むんだ!と。

安寿:

いやな女みたいに言わないで。

宮原:

だから愛してるんですよ。

樹里:

二人が裏でお菓子を選んでるだけでなんかハートが出てるんですよ。それも役作りなんですけど。
いま二人が一緒にお稽古していたって話をしていましたけど、私は「樹里さんのことは心配してないから」って全く相手してもらえなかったですからね(爆)

宮原:

ミラさんに言っていただいてすごく感動したんですけど、僕が初ミュージカルなもんで何が起きるか分からないから、安寿さんが「何か起きても私がなんとかするから」って言ってくださって(拍手)

安寿:

たぶん緊張するだろうし、初舞台でトチることもあるだろうから。

樹里:

私にはそんなこと言ってくださらない(笑) でもそんなところが好きです。

司会:

樹里さんはどのシーンがお好きですか?

樹里:

Bonjour Amourのところが好きなんです。
グルシンスカヤは、そのシーンの前までは、もう滅茶苦茶怒ってたのに、次会ったときは少女のようにきゃぴきゃぴで、想像を遥かに超えるテンションの高さで。
ラファエラとしては複雑な気持ちなんですが、でも幸せならいいんだ!という葛藤ですね。

4月14日ソワレ公演/安寿ミラ+樹里咲穂+宮原浩暢&司会:真瀬はるか アフタートーク

司会:

REDを見ていかがでしたか。

安寿:

初日で本当に初めて見ました。宮原さんと私は見終わったあと裏で会って、「うん、私たちも間違ってない」って。

宮原:

表現が本当に全然違いましたからね。

安寿:

違うお芝居のようでした。

樹里:

本当に予備知識のないつもりで観たんですよ。そしたらプライジングのあまりの襲い方に、フレムシェンが可哀想で泣いてしまいました。(吉原さんと真野さんの)サイズ感がすごいから怖くて。でも本当に「すごい」としか言いようがない。感動しました。

安寿:

ホテルスタッフの方の動きを見て感動しましたね。

樹里:

本当に。

宮原:

シングルキャストの方すごいですよね。

司会:

あ、ありがとうございます。でも曲のアレンジとか構成とか全く違うので、一人でも多くのお客様に観て頂きたいですよね。


司会:

お時間になりましたので一言ずつお願いします。

樹里:

『グランドホテル』はとっても好きな作品です。
REDとGREENで別々の作品に捉えられるかと思うんですが、REDのラストシーンのあとにGREENのラストシーンがあるんですよね。だから2つで1つとして観て頂きたいです。
最後までグルシンスカヤを支えていきたいと思います。

安寿:

REDもGREENも、このトムが作ってくれたグランドホテルが大好きで愛してるんですね。
それはこれからの進化に続いていくと思っています。千秋楽までどんどん高めて、すばらしいグランドホテルを作るために精進していきたいと思います。
お時間とお財布が許す限り、お財布には厳しいかとは思いますが、芝居はナマモノですので。同じメンバーでできるとは限らないし、同じ芝居もできませんから。是非何度もいらしてください。

宮原:

元々喋りが得意じゃないんですが……楽譜を見て初めて音楽を感じたときにものすごく複雑な音楽(と感じました)。台詞も難しい台詞。1人が喋ってるのではなく3方向から台詞が重なったりとかもありますし、一度で観きれるわけではない完成度の作品。
最終日、最終形のグランドホテルを目指していきたいと思います。

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